2019年3月31日日曜日

北京で北朝鮮の美術や食が楽しめる「朝鮮万寿台創作社美術館」「平壌玉流館第一分店」

※この記事は2018年5月の訪問時点の情報に基づいています※

中国は北朝鮮にとって第一の友好国であり外の世界と交流する際の窓口のような存在です。そのこともあってか中国には多くの北朝鮮レストラン(通称北レス)があることはそれなりに知られていることかと思います。そんな中、北京市の郊外には一風変わった施設があります。



その名も、「朝鮮萬壽臺創作社美術館」。日本の漢字で書くと「朝鮮万寿台創作社美術館」(朝鮮語で書くと조선만수대창작사미술관)となります。「万寿台(マンスデ)創作社」とは北朝鮮の芸術会社で、朝鮮国内の様々な芸術品の製作を行っています。万寿台創作社で行っている創作には、


万寿台銅像や、


千里馬(チョンリマ)銅像や、


主体(チュチェ)思想塔といった巨大建造物だけではなく、


まちなかの宣伝画の製作も行っています。

北京の美術館に話を戻すと、館内は撮影は禁じられていたため写真はありませんが、展示は絵画を中心に彫刻などもありました。絵画といっても宣伝画は一部で、自然風景の描画やポートレートといったいわゆる「普通」の芸術作品が主でした。入館料は無料でしたがミュージアムショップが充実しており、レプリカ貨幣や楽団の公演DVDなども陳列されており、さながら総合グッズショップの様相でした。外貨収入を目論んでいるのでしょう。


場所は北京市の郊外、朝陽区の「北京798芸術区」という、様々なアーティストの展示館が密集する地区の一角にあります。


工事中のため一部閉鎖されている区画がありましたが、街中にあればただの落書きにしか見えないフェンスもこういった場所にあると芸術作品のように見えてきますね。





近くには「平壌玉流館第一分店」という北朝鮮レストランがあります。玉流館といえば平壌市内にある平壌冷麺の老舗ですが、その玉流館が朝鮮国外に初めて出した分店が朝陽区望京地区にあります。(近くとはいっても地下鉄で2駅ほどですが…)


店内の様子はこんな感じ。6人テーブルが広いフロアに所狭しと並んでおりかなりの収容人数がありましたが、昼食時には満席近くになるほどの盛況ぶりでした。前方には演壇がありましたがランチタイムは牡丹峰楽団の公演ビデオが上演されているのみでした。


名物の平壌冷麺は1杯35元(約600円)。ぼったくられることもなく気軽に楽しむことができます。

平壌玉流館第一分店
住所:北京市朝阳区望京湖光中街8号
電話:(010)64732803

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