2015年6月14日日曜日

台湾の温泉地「知本温泉」で日帰り入浴してみた

知本温泉とは、台湾でも有数の温泉街で、数多くの温泉宿や公衆浴場が立ち並んでいます。また、最寄りの知本駅まで台北から直通する特急列車が朝と夕方に1往復ずつ設定されました。場所は台東から南へ数kmほどと台湾の中でもかなり南のほうに位置します。今回は台北から夜行列車で訪れてみました。夜行列車に乗車した時の記録は別の記事で紹介しているのでぜひご覧になってみてください。
夜行列車は台東止まりのため知本駅へは乗換が必要になります。しかしながら夜行列車なのでそのまま向かったのでは早く着きすぎるので一度台東駅で下車しバスで知本温泉へ向かうことにしました。



現在の台東駅は南廻線が開業した際にできた新しい駅のため周囲はまだ開発が進んでいません。朝食をとるためにも元々駅があった市街地のほうに行かなくてはなりません。距離にして約6kmほど離れており、バスが運行されています。「往台東市區」や「往台東」と書かれたバスに乗ります。今回はシャトル便の8116路線に乗車しましたが、郊外から駅を経由し市街地へ向かうバス路線も多くあるため、ここでは路線番号より行先に注意して乗車しましょう。

駅からバスターミナルへは30分程度で到着。ただしバスターミナルの中ではなく近くの路上で降ろされることが多いようです。実は知本温泉行きのバスもこのバスターミナルが始発で、途中に知本駅を経由して運行されています。ですので朝食をとって旧駅を見学したらいよいよ知本温泉行のバス8129路線に乗車します。


ちなみに、執筆当時はまだ台東轉運站ができておらず、バス会社ごとに別々の車庫兼バスターミナルを使用していた時代。地図を見て分かる通り、非常に奥まった場所にありました。





今回お邪魔したのはこちらの「知本忠義堂」というところ。「白玉瀑布」バス停から徒歩すぐです。


あいにく外観写真を撮り忘れていたので、ストリートビューで。手前が駐車場になっており、看板には「堂 (泉) 義 (温) 忠」と書かれています。看板のすぐ奥は寺社のような風格となっており、一見すると温泉の雰囲気はありません。そのすぐ左には何脚かの椅子と、飲み物の自動販売機が置かれており、天井には扇風機も数台設置され、いかにも銭湯の脱衣所といった雰囲気になっていますが、脱衣所ではありません。外から丸見えですし、男女も別れていません。事件にならないように気をつけて下さいね…。


箱に入泉料(目安は100元程度だそうです)を投入し、奥へ進むとアパートのような建物がありますが、これが温泉です。扉を開けるとそれぞれの部屋が1人用の浴室となっています。鍵をかけ、中で服を脱ぎます。壁にはフックが備えられているため、荷物はここに掛けることができます。台湾の温泉は混浴になっており水着着用が必須のところが多いようですが、ここはご覧のように1人で入浴できるので水着の着用は当然不要です。
2つの蛇口のうち1つは温泉で、もう1つは水です。蛇口まわりの様子を見る限り、温かい方は温泉成分が析出しこびりついていた一方で水の方は何も付着していなかったので、温泉ではなさそうでした。入浴してみると弱アルカリ性のようで少しぬるっとしていました。

帰りのバスまで時間が余っていたので、更に奥へ行ったところにあるコンビニでしばらく時間調整をして知本駅方面へのバスで帰りました。コンビニは手前にファミリーマート(全家商店)が、奥にセブン-イレブンがありますが、セブン-イレブンはイートインコーナーがあり、コンセントで充電もできたので、日帰り入浴で時間が余った際はこちらで時間調整が可能です。


ちなみに、、入浴前に隣の作業場のようなところにいた地元の方に入浴方法を確認しようと思い、話しかけてみました。日本語も英語も通じなかったら適当に入ろうかと思っていましたが…。

僕「ニイハオ~」
地「(中国語で返答)」
僕「あのー、日本語しゃべれますか?」
地「……(数秒沈黙)……しゃべれますよ!

ということで日本語の堪能な地元の方に(水着の件とか入泉料の目安とかを聞いて)かなりお世話になりました。本当にありがたい限りです。

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