恵山市(ヘサンし、혜산시)は朝鮮民主主義人民共和国北部の両江道の道都。鴨緑江に面した中国との国境の町である。国境となっている鴨緑江が、この周辺では狭くまた浅くなっているため、密貿易が盛んである。2008年時点の人口は国内20位で約19万人。(Wikipediaより)
…そんな恵山市の対岸にあたるのが中国の「長白鎮」(长白镇)である。最寄りの駅まではバスで約4時間という、文字通り「辺境」の町だ。(もっとも実際の最寄り駅は朝鮮の恵山青年駅だが…。)とはいえ人口は百度百科によれば3.4万人と意外に多い。日本では境港市や鴨川市などがほぼ3.4万人のようだ。そんな辺境の町だが、外国人も問題なく(?)滞在することができる。そう聞けば訪れてみたくなるもので、実際に訪れてみた。
全体の旅程としては、こうだ。まずは飛行機でハルビン(哈尔滨)に着き、そこから列車を乗り継ぎ延辺朝鮮族自治州の延吉まで行く。延吉までいけば最寄り駅というわけではないが長白までの直行バスがある。帰りは鴨緑江沿いにバスで臨江(临江)まで出て、そこからは列車を乗り継ぎ次の目的地、丹東(丹东)へ向かう。列車やバスの時刻はネットですべて調べ上げた、完璧な計画だ。